【小野寺の弟、小野寺の姉】原作を忠実に再現した映画。あらすじと考察

5.0
小野寺の弟、小野寺の姉映画

向井理と片桐はいりが姉弟を演じたことでも大きな話題になった【小野寺の弟、小野寺の姉】。

原作から舞台へ、そして映画へと世界を広げてきたこの作品は、兄弟姉妹がいる人や、「○○ちゃんのママ」「○○ちゃんのパパ」と呼ばれる人には共感するところがとても多い作品です。今回は、ほっこりと切なさが満載のこの作品についてお伝えします。

おすすめポイント

西田監督らしい作品で、随所に彼らしさが見える作品。弟を守って生きてきたより子と、姉をどこかで守りたいと願ってきた弟・進。不器用すぎて笑ってしまう。

だけど誰もが経験したことが、宝物のように描かれ、観終えた時には「自分や周りの人を大事にしよう」と思える素晴らしい作品です。

  • おすすめポイント①:小野寺姉弟が愛おしい
  • おすすめポイント②:ノスタルジックな昭和風景
  • おすすめポイント③:悪い人が誰も出てこない

おすすめポイント①:人間関係がぶきっちょ過ぎる小野寺姉弟が愛おしい

外見に恵まれていない姉・より子と、好きな人ができても上手に表現できない弟・進。

それぞれに恋のエピソードが描かれますが、「ぶきっちょ」と表現するのがふさわしいくらいのうまくいかなさ。

「わかるわかる!」や「あー!どうして!」とか、つい親戚のような気持ちで見てしまうシーンが満載です。

おすすめポイント②: 住みたくなる小野寺家の「おうち」

昭和生まれの方ならきっと誰でも、「あ!懐かしい!」と思うだろうインテリアが満載の小野寺家。間取りも昭和っぽくて、ノスタルジー感がスゴイです。

不便なところこそが愛おしい、昭和の家。今はもうめずらしくなってしまった「おうち」が観られます。そしてきっと住みたくなります。

おすすめポイント③:悪い人が誰も出てこない

たまに「イヤな感じの人だな」と思うキャラはもちろん出てきますが、それは自分の欲求に正直なだけ、という結果であって、誰も悪人ではないという西田ワールドが全開です

卑屈になっても意地悪してしまっても、それは決して悪人ということではないのだ、と観客に思わせてくれる、ほっとする表現が満載です。

こんな方におすすめ

老若男女すべての人にオススメしたいのですが、20代後半からの方なら概ねこの世界を好ましく思えると思います。

悲しくて泣きたいけれど、悲しい映画は観たくない。そんな人には特にオススメします。

 

作品概要

  • 公開:2014年10月25日
  • 制作国:日本
  • 上映時間:114分

キャスト

  • 向井理(小野寺進)
  • 片桐はいり(小野寺より子)
  • 山本美月(岡野 薫)
  • ムロツヨシ(河田耕輔)
  • 及川光博(浅野 暁)

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【小野寺の弟、小野寺の姉】のあらすじ

33歳の小野寺進(向井理)と40歳の小野寺より子(片桐はいり)は、早くに両親を亡くして以降、ずっと2人で一軒家に暮らす姉弟。

より子の作ったごはんを食べ、進が掃除したお風呂に入り、共にテレビを観て買い物に行って…。

お互いを大事に思いすぎるあまり、どうにも不器用にしか接することができないとんでもなくぶきっちょ姉弟の家に、ある日誤配達された手紙が舞い込む。その手紙を本当の持ち主に届けようと言うより子。これを機会に、弟が過去の失恋から立ち直ればいいと思ってのことだった。

自転車で持ち主の家を訪ねた2人は、駆けだしの絵本作家・岡野薫(山本美月)と出会う。家族ぐるみで親しくなる3人だが、やがて進は薫に好意を寄せるようになって…。

一方、より子の方もかねてから好意を寄せるメガネ会社の営業・浅野とお出かけすることになってウキウキ。果たして2人の恋と人生はどうなっていくのか…?

【小野寺の弟、小野寺の姉】考察

この作品は、原作→舞台→映画という経路をたどって出来上がった映画です。原作を忠実につくった映画なので、どのシーンも原作ファンであれば頷きまくること必至な作品。

出てくる人はどの人も本当に悪気がなくて、小野寺姉弟よりはかなりマシだけれど、みんなどこか不器用な人ばかり。自分もきっとこの人達の中に入ったらすぐになじめてしまうだろう、と思えるほどに「フツウの人々」で「フツウの暮らし」をしています。

人間、生きてるといろんな悪意にさらされたり、悪意を持ったりするけれど、そのどれもを私達はつい悪いものだと思いがち。崇

高な人間であろうと意識しているわけではないけれど、なんとなく「自分はいい人間だ」と思いたい。そんな気持ちはないでしょうか。

この作品は、「そんなことを気にしていてどうするんだよ。世界はこんなに優しいのに。誰もあなたを責めたりしないよ」と監督が叫んでいるかのように感じられました。

西田監督の作品はいずれもそういう雰囲気を持っています。それが監督の最大の魅力だと私は思っています。

それはさておき、この作品を観ていて初めて、片桐はいりさんがものすごく美しいプロポーションの持ち主だということを知りました。浅野とのお出かけで来たワンピースの着こなしの美しいこと!破れてしまったタイツが包んだ脚の形の美しさ、ちょっと骨ばった手の形の美しさといったらすばらしいです。ほれぼれしました。

 

それにしても、調香師である進の作る「ありがとうの香り」の正体が分かるラストにほのぼの以外の感情が浮かばなかったのは私だけでしょうか。日

常生活の中にある、ささやかな喜びを全部集めたらこの映画ができた。そんな気持ちになる作品です。

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