【ザ・コンサルタント】はベンアフレックの演技に注目。あらすじと考察

【ザ・コンサルタント】映画

ベン・アフレック主演の『ザ・コンサルタント』

この職業自体があまり知られていない頃の作品で、ここから広まって、今では一般的になりました。

それまでのベン・アフレックの出演作には珍しいキャラクターが主人公。どんな作品だったのかをお伝えします。

おすすめポイント

展開にはけっこうな驚きが隠されているのですが、観終わった時には「おもしろかった!」と言わされてしまう圧倒的な力がある作品。あったかい気持ちになるシーンもあれば、アクションの残忍さに目をそむけたくなるシーンもあり、バランスのとれた映画です。

  • おすすめポイント①:主人公のクリスチャン・ウルフのこだわりがおもしろい
  • おすすめポイント②: 殺しのルールが興味深い
  • おすすめポイント③:伏線回収の鮮やかさを観て!

おすすめポイント①:主人公のクリスチャン・ウルフのこだわりがおもしろい

主人公であるクリスチャン・ウルフは、自閉症スペクトラムと言われる障害の持ち主。発達障害の一種ですが、とても優れた能力を持っている人物です。自閉症スペクトラムの当事者は、強いこだわりを持っていることがほとんど。クリスチャンもそうで、彼の細かいこだわりが映画の中には見受けられます。

おすすめポイント②: 殺しのルールが興味深い

公認会計士という職業のクリスチャン・ウルフ。しかし、実は殺し屋という一面も持っているのです。彼は裏社会の帳簿を握り、それらをきれいにするのが本業。スナイパーとしても一流だし、その仕事は残虐なまでの徹底ぶりなのですが、悪い奴しか殺さないというこだわりも。彼に遭遇した刑事に対しても、「子どもがいるか」と確認し、父親であることが分かるとそのまま逃がしてしまうのです。徹底した彼のルールが興味深いシーンです。

おすすめポイント③:伏線回収の鮮やかさを観て!

いくつもの伏線が張り巡らされたこの作品。観ていて、「?」と思うポイントがあったらそれは大体伏線。後半に入ると怒涛の回収が始まります。ラストに待っている展開がまたすごくおもしろい。あんなにも沢山あった「?」が、観終えた時にはスッキリしています。結果、ものすごいアクションと殺し合いを観た後とは思えない爽快感が押し寄せます。

こんな方におすすめ

おそらく、アクションシーンが派手で、クリスチャンの自宅に張り巡らされたトラップの数々を観ていると男性の方がこの作品は好きだろうと思いますが、もちろん女性にもおすすめです。むしろ女性の方が、伏線の回収の鮮やかさを感じられるかもしれません。

アクションだけでなく、ヒューマンドラマとしての側面も強い今作。邦画で言うと、高倉健主演の映画が好きな人にはオススメできると思います。

職種で言えば、福祉関係や教育関係のお仕事をされている方は、共感しながら観ることができると思います。

作品概要

  • 公開:日本公開2017年1月31日。
  • 制作国:アメリカ合衆国
  • 上映時間:128分

キャスト

  • ベン・アフレック
  • アナ・ケンドリックス
  • J・K・シモンズ
  • ジョン・リスゴー
  • シンシア・アダイ=ロビンソン

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【ザ・コンサルタント】のあらすじ

公認会計士のクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は、淡々と仕事をこなす凄腕会計士。

ある日、ロボティクス社に多額の横領が起きていることに気付いた彼は、何者かに命を狙われ始める。一緒に事件を追っていたディナ(アナ・ケンドリックス)も同様で、クリスチャンは自分だけを標的にし、彼女を逃がすことを決める。ロボティクス社の社長の妹・リタ(ジーン・スマート)に話を聞こうと思っていたものの、彼女はその少し前に頭を撃ち抜かれて死んでしまうのだった。

リタの死で、いよいよラマ―(ジョン・リスゴー)が主犯格だと悟ったクリスチャンは、ラマーの屋敷に向かうことに。実は、クリスチャンには会計士としての顔の他に、裏業界の掃除屋としての顔もあったのだ。屋敷では会計士としても殺し屋としても有能すぎるクリスチャンについてラマーと殺し屋達の間で会議がもたれていた…。

その頃、引退を間近にしたレイモンド・キング(J・K・シモンズ)はかつて自分に起きた出来事を、部下で自分の後を任せようと考えていたメリーべス(シンシア・アダイ=ロビンソン)に話して聞かせていた。レイモンドは、とある電話が自分を動かしていたのだと話し、そこにキングを動かしていた女性から電話がかかってくる。正義感と事実との間で揺れるメリーべス。

 

一方、クリスチャンは幼い頃から口ずさんできた「ソロモン・グランディ」の曲を歌いながら、ラマ―宅を守っていた殺し屋を倒していく。と、その唄を聞いた殺し屋の一人が動きを止める。彼はなんと、10年ほど音信不通のままだったクリスチャンの弟だったのだ。クリスチャンは無事に目的を果たすことができるのか…?

【ザ・コンサルタント】の考察

ベン・アフレックというと、『グッド・ウィル・ハンティング』のプロデューサーや『アルマゲドン』というイメージが今なお強いのですが、この作品では演技力の高さを見せつけています。

自閉症スペクトラムという障害をよく理解しているし、その障害と生きる人を尊い能力を持った人達ととらえていることが分かる作品です。クリスチャンの自宅を、捜査員が訪れるシーンがあるのですが、そこに張り巡らされている仕掛けの精密さが、なんともお見事。几帳面な特性がよく分かりますし、その能力の高さがうかがえます。

また、『掃除屋』としての彼の助手の正体にも注目してほしいと思います。

終盤には、会計士としての彼と、掃除屋で自閉症スペクトラムを抱えるクリスチャンの顔が、裏表ではなくひとつの顔になる瞬間が訪れます。「そういうことだったのか!」と思う瞬間は、もう気持ちいいの一言。

ラストでは弟に再会しますが、まだ幼さが残る時期に別れる弟との関係性にも注目してほしいですし、弟がどんなに兄を思ってきたのか、クリスチャンも弟をどう思っていたのかということにも注目して観てほしいです。

情報量がとても多いので、できれば何度でも観てほしい作品。観る度に新しい発見があります。

すべての人が尊重されて生きるべきだという、当たり前だけどなかなか実現しない願いが、随所に詰め込まれた作品です。最初の数回で感じるだろう「?」がすべてなくなった頃には、あたたかい気持ちになっているはず。

 

この映画が気に入った人にオススメの映画!▲

この作品には、アクション映画という面と、不正を暴いていくというサスペンスの面、複雑な人間心理を描いたヒューマンドラマの面があります。

すべてをこれほど満たす作品はそう多くはないのですが、社会派でもある作品のこちらをオススメします。

『アンタッチャブル』

ケビン・コスナー主演の不朽の名作。実話を基にしているので、物語の芯がすごく太い作品で、圧倒されます。正義のために奔走した男達の物語。なかなか残酷なシーンが多い作品ですが、事実だと思うと気が引きしまります。暴かれていく癒着や、それを罰しようとする人々。掃除屋として罰するのではなく、正当に罰しようとするとこういうことになるんだな…と切なくもなる作品。だからクリスチャンは掃除屋になったのか、ということが理解できる気がする作品です。

『ペリカン文書』

ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン主演のリーガル・サスペンス。ジュリア・ロバーツ演じる学生の書いたレポートがある事件の真相を突いており、それを書いた主人公・ダービーが狙われるという物語。デンゼル・ワシントン演じる新聞記者が彼女に協力し、2人は真実にたどり着くのですが…?というハラハラしまくりの141分。権力を握った人間が、いかに傲慢で残酷かを描いていて、それにペンで立ち向かう2人の物語です。掃除屋として粛々と人間を消すクリスチャンとは違う方法で、立ち向かってゆく主人公達。特別強いわけでもなく、自分を守るのにも人の手を借りなければならないけれど、その気迫は通じるものがある作品です。

『ジェイソン・ボーン』シリーズ

マット・デイモン主演のシリーズものです。私がオススメするのは、シリーズ1作目。記憶をなくしている諜報員が組織から命を狙われながらその理由を追求する物語。アクションも見応えがあるし、組織というもののしがらみについても考えさせられる作品です。どこにも所属せず、使えるものは警察組織も使う掃除屋としてのクリスチャンの選択がある意味正しいことが理解できる作品です。

 

ラストが「続編あるんじゃない?」と思える終わり方だったこの作品。できれば続編を作ってほしいと思うファン心理が届くことを祈る今日この頃です。

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みんなのレビュー

  1. 評価

    3.5

     あまり期待もせず劇場に観に行ったのですが、これは当たり! さほど、ベン・アフレックは好きじゃなかったのですが、この作品は本当に良かったですね。

     アスペルガーの克服が裏のテーマですが、レビューの大半もこの部分を取り上げて、ヒューマンな作品でもあるという論評が多かった印象です。ベン・アフレックも実際にアスペルガーの人と接して演技を研究した様子ですが、私も福祉業界に居たことがありまして、確かにこんな感じ!何を考えているのか外見からは、さっぱり分からない感じは、さすが演技派! 恐ろしくクールな殺し屋に描かれています。アクション・エンタテインメントとしても良い出来なので、逆にアスペルガー問題に時間を割かず、仕事のできる殺し屋としての側面をもっと打ち出せば完成度はもっと上がったと思います。
     実際に、アスペルガーの団体からは苦情も多かったようで、逆療法でアスペルガーを克服するなんて論外!!だそうです。まぁ、そうでしょうね。良い出来なのに、続編の話が出てこないのは、その辺の問題があるのかもしれません。エンタテインメントに左翼臭は邪魔ですね。
     本当でしたら、「イコライザー」に匹敵するヒーローになりそうなのに残念。

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