【Mr.ホームズ最後の事件】ホームズ好きなら必ず見るべき名作。あらすじと考察

5.0
【Mr.ホームズ最後の事件】映画


「名探偵シャーロック・ホームズ」

彼を取り上げた映画作品は数あれど、最高齢の彼を描いたのはこの作品ではないでしょうか。

イギリスでナイトの称号を持つイアン・マッケランが演じたホームズを堪能できる作品です。ホームズファンから観ると、ちょっとショッキングで、だけど納得できる内容の作品。

おすすめポイント

シャーロック・ホームズ好きなら絶対観るべき作品です!ホームズにしてはちょっと温厚な感じがするかもしれないけれど、年老いた彼だと思うと全然違和感なしです。ストーリーもキャストも、風景も言うことなしの1本です。

  • おすすめポイント①:イアン・マッケラン版のホームズの変化がスゴイ
  • おすすめポイント②:家政婦の息子・ロジャーとの関係の変化にほっこり
  • おすすめポイント③:認知症になりかけているホームズの頭の中をのぞける臨場感ある展開

おすすめポイント①:イアン・マッケラン版のホームズの変化がスゴイ

物語のシャーロック・ホームズの年齢は93歳。イアン・マッケランは30年前(63歳)のホームズと、93歳のホームズを演じます。その時の変化がお見事。ホームズは原作でも数回引退していますが、引退しても何かと研究熱心なホームズの様子が見て取れます。

おすすめポイント②:家政婦の息子・ロジャーとの関係の変化にほっこり

ホームズは家政婦とその息子、自分との3人暮らし。家政婦があまりホームズを好んではいないのに対して、息子・ロジャーはホームズという人物に興味津津。まっすぐな彼の好奇心に対して、子ども相手ではない態度で接します。やがて2人の間に芽生える友情が、育ってゆく様子にはほっこりするし、なんだか感動もしてしまいます。

おすすめポイント③:認知症になりかけているホームズの頭の中をのぞける臨場感ある展開

93歳のホームズ。さすがに若干記憶に不具合が生じています。記憶力を取り戻そうとあれこれする様子は、ホームズらしさが満載。老いによる動揺っぷりなどもあるので、ホームズ大ファンという人には「こんな姿は観たくなかった…!」と感じる人もいるとは思いますが、でも老いたホームズならこうするだろうな、と納得できる感もスゴイ。記憶を取り戻そうと、あちこちに意識が飛ぶ様子が見事に描かれているので、ホームズの頭の中をのぞいている気持ちになります。その観客を引き込む力がすごくある作品です。

こんな方におすすめ

シャーロック・ホームズファンの方にはもちろん、人と人との関係が育ってゆくプロセスを観るのが好きな方には特にオススメです。ミステリー好きな方にも。

作品概要

  • 公開:2016年3月18日 日本公開
  • 制作国:イギリス、アメリカ合衆国
  • 上映時間:104分

キャスト

  • イアン・マッケラン
  • マイロ・パーカー
  • ローラ・リニー
  • ハティ・モラハン
  • 真田広之

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【Mr.ホームズ最後の事件】あらすじ

老いたシャーロック・ホームズ(イアン・マッケラン)が暮らす、海が近い家が舞台。彼は家政婦のマンロー夫人(ローラ・リニー)とその息子・ロジャー(マイロ・パーカー)とともにサセックス農場で養蜂をしながら暮らしている。

ある日、彼は数年前に亡くなった兄の遺品の中から、ワトソン(コリン・スターキー)が書いた本を見つける。それは映画の原作にもなっている作品で、自分がどんな風に描かれているのかを映画館に観に行くホームズ。実際の事件とはかなり違う結末に描かれていることに気付いたホームズは、他ならぬこの事件の真相を、自分の手で記すことを決意する。この事件は、自身を引退へと追い込んだ事件だったからだ。

記憶の糸をたどりながら懸命に書こうとするが、すでに認知症を発症しつつあるホームズの筆はなかなかはかどらない。記憶力に効果があるという山椒をもらいに日本の広島まで赴くホームズ。そこで、梅崎(真田広之)という男性とその母と出会う。彼の父はかつてホームズの助言に従い、日本に戻らないまま亡くなったことを恨んでいることが分かるが、肝心の記憶がホームズにはなかった。

自宅に戻り、執筆を続けるホームズ。それを盗み読んでいたロジャーは、とあることからホームズに手記を読むことを許され、ロジャーの賢さによい刺激を受けるホームズは、ロジャーをかわいがり、2人の距離は次第に縮まってゆく。

それを苦々しく思っていたのは、ロジャーの母であるマンロー夫人だった。彼女は姉が住む町に転居・転職を計画していた。それに反発するロジャーとの間に、距離があいてしまう夫人は焦りを感じ、急激に転職計画を進めるのだった。

そんな時、ホームズはついにロジャーの名前すら思い出せなくなってしまう。シャツの袖口に名前を記しておいたのでこと無きを得るが、ホームズの焦りは募るばかり。ホームズは山椒を静脈注射しようと試み、その最中に倒れてしまい、主治医に安静を言い渡されてします。

ロジャーが、ふとしたきっかけでワトソンの書棚に事件の重要な人物・マルケット夫人(ハティ・モラハン)の手袋を発見する。それを見たホームズは、一気に事件のあらましを思い出す。そして、ワトソンが事件の結末を変えた理由も思い出すことができたのだった。

書き上げたものをロジャーに読んでもらおうと思っている頃、ロジャーはミツバチの世話をしていて、その最中にスズメバチに刺されて意識不明の重体に陥っていた。幸い、ホームズの的確な指示で一命を取り留めるロジャー。マンロー夫人に、ここを出て行くと言われてしまっていたホームズだったが…?

【Mr.ホームズ最後の事件】の考察

ホームズといえば、人を見ただけでその人がどんな人物なのかを言い当てるシーンが毎回出てきます。この作品では、それが観られないのかと思いきや、随所にホームズらしい推理力や洞察力、そして思考力が描かれて、原作ファンとしてはもうたまらん気持ちで見ました。

しかし、そんな切れ者の彼も年齢には勝てないのか、と驚かされる作品です。認知症が発症しつつあって、過去にあったことが思い出せない様子は、さすがイアン・マッケランだと唸らされます。そしてその思い出せなさをごまかす手法がホームズらしくて微笑ましいです。このシーンを見た時は、「うまいこと考えたなあ」と思わず呟いてしまうほどでした。

ロジャーの聡明なところもとっても魅力的で、聡明だからこそホームズの魅力を理解しようとしない母親に反発し、学がない彼女を馬鹿にしてしまうシーンも。そして、そんな彼をホームズは諌めるのですが、「老いたホームズ」ならそうするだろう、と思わせるやり方です。

事件についても、ホームズが映画で観るラストは、ホームズシリーズとしては「正しい」のですが、だからこそ真実の結末はとてもショッキング。うちのめされるホームズの様子から、ホームズの人柄がうかがえます。

この映画で描かれるのは、私達が観てきた薬物依存があったり、ギラギラした目が印象的などこかあやういホームズではありません。しかし、その彼は老ホームズの中にたしかにいる、と思えます。名作シャーロック・ホームズシリーズを、もう一度読み直したくなること間違いなしの作品です。

この映画が気に入った人におすすめの映画!

SHERLOCK 忌まわしき花嫁

ベネディクト・カンバーバッチがホームズを演じているテレビシリーズからの映画作品。

このホームズは、かつてジェレミー・ブレットが演じたテレビシリーズのホームズの印象にとても近いと思います。テレビシリーズもオススメですが、その映画作品であるこちらもオススメです。

シャーロック・ホームズ

『アイアンマン』でおなじみのロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウがコンビを組むこのシリーズ。

ホームズのあやうさをすごくよく表現していますが、エンタメ性が高い作品です。「ホームズビジョン」と呼ばれるシュミレーションの様子が、ホームズならあったんだろうな、と思わせる作品。このシリーズの2作目、『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』もオススメです。

鑑定士と顔のない依頼人

ホームズのミステリアスさが好きな方には、こちらの映画もオススメ。

主演のジェフリー・ラッシュは、オーストラリア人ですが、イギリス人の役が多い俳優でもあります。彼が演じた鑑定士の神経質さと好奇心の旺盛さは、ホームズに通じるものがあります。

また、作品の展開はホームズシリーズに似た驚きがあります。後味がよくないというのもホームズシリーズっぽくてオススメです。

ウォルター少年と、夏の休日

老いた男性達と少年の絆を描いた物語。『Mr.ホームズ~』に通じる〝良さを周りに理解してもらい難い″おじいさん達と、主人公の少年の愛情が、ロジャーのそれと似ています。

物語は全然違うのですが、老いた素敵なイギリス人俳優が沢山出てくるという点でもオススメ。

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