【ニュースの真相】のあらすじと考察

4.0
映画

とある報道番組の中で起こった大きな出来事を映画化した作品です。

懸命な取材と報道、会社への忖度、組織との関係など、考えさせられることが多いこの作品。

報道とは何か、ということを改めて教えてくれるこの作品についてお伝えします。

おすすめポイント

実際にあった出来事を映画化しているので、ドキュメンタリーのような印象の今作。

陰謀のために誰かが消されるとか命を狙われるという派手なシーンはありませんが、その分「人にダメージを与えるのに武器はいらない」ということを痛感する作品にもなっています。序盤はわりと淡々としているので、報道番組がどう作られるのかに強い興味がない人には眠くなるかも。

  • おすすめポイント①:キャストが豪華
  • おすすめポイント②:報道に関わる人達のリアルな姿が観られる
  • おすすめポイント③:「報道とは質問し続けること」に象徴される報道マン達の姿勢と、会社員としての葛藤

おすすめポイント①:キャストが豪華

主演はケイト・ブランシェットと、ロバート・レッドフォードという豪華な2人。そして、主人公メアリーのチームを構成するメンバーにも豪華な顔ぶれがそろいます。

沢山の登場人物がいるのですが、「あ!あの人!」と思うような名バイプレイヤーたちがそろっています。

おすすめポイント②:報道に関わる人達のリアルな姿が観られる

ニュースの特番である『60ミニッツ』という番組を作る過程がとてもリアルに描かれていて、こうやって番組は作られているのか、ということを知ることができる作品です。他のスクープなどとの兼ね合い、会社や社会情勢とのスケジュール事情など、考えなくてはならないことが山ほどあるのだということなど今回知りました。マスコミ関連の職種に就きたい人にはワクワクが止まらないシーンが沢山あります。

おすすめポイント③:「報道とは質問し続けること」に象徴される報道マン達の姿勢と、会社員としての葛藤

このセリフは、番組のメインキャスターであるダンの言葉です。「質問し続けなければこの国はダメになる」という言葉が続くのですが、これは民主主義国家すべてに言えること。なるほど、と唸ってしまった一言でした。この言葉に、登場する報道マン達の気概を観た気がしました。

こんな方におすすめ

『ペンタゴン・ペーパーズ』や『ペリカン文書』、『アンタッチャブル』が好きな方には超オススメです。ジャーナリズムに興味がある方、報道番組をよく観ている方にもオススメ。

主人公は女性と男性で、年齢も離れているので、男女も既婚未婚も子あり子なしも問わずに、報道番組を観たことがある広い年代の方に共感していただける作品だと思います。

作品概要

  • 公開:2015年10月30日(日本公開は2016年8月5日)
  • 制作国:アメリカ合衆国・オーストラリア
  • 上映時間:125分

キャスト

  • ケイト・ブランシェット
  • ロバート・レッドフォード
  • トファー・グレイス
  • デニス・クエイド
  • エリザベス・モス
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【ニュースの真相】あらすじ

舞台はアメリカ。ブッシュ大統領の第2期目を前にした選挙の数カ月前の出来事。

CBSの人気報道番組『60ミニッツ』のプロデューサーのメアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)は、ブッシュ大統領が従軍中に優遇されており、実際は従軍していない期間があったことをチームで追っていた。

ある日、その証拠となるメモを持っているという男性と会うことができたメアリーたちは、その男性・バーケット(ステイシー・キーチ)から、ブッシュ大統領が空軍入隊時に優遇されていたことや、離隊時期があることが公表されていないことなどを聞く。その証拠となるメモのコピーを受け取り、検証するメアリーたち。

検証と方々への取材を重ね、時間がない中でVTRを作り上げて報道されると、大反響を呼んだ。しかし、翌日には「メモは当時のタイプライターで作ることができない書体で書かれている」などとするサイトがいくつも現れ、メアリー達は大統領に関するとんでもない誤報を行ったとして糾弾されることになる。

ネットで叩かれ、自宅まで報道陣が押し寄せる日々。メアリーをはじめとするチームのメンバーは憔悴するが、反証を行い、自分達が行った報道の正しさを伝えようとする。

しかし、CBSは世論を受けてメアリー達のチームが誤報を行ったとして、外部の調査委員会を立ち上げ、チームメンバーそれぞれを呼びだして聞きとり調査を行う。それぞれが弁護士を依頼し、調査委員会に臨むが、その内容はどれもメアリーを「過激なフェミニスト」「偏った政治傾向を持つ」ということを立証しようとするものだった。それを知ってショックを受けるメアリーは、何の抵抗もせずに会社を静かに辞めようと考えるが、夫やダン(ロバート・レッドフォード)に励まされ、調査委員会の最終日には自分らしく応答する。

メアリーやチームのそれぞれは、果たしてどういう結果を言い渡されるのか…?

【ニュースの真相】の考察

創作作品だと、糾弾されたが真実を伝えた者が勝つことでハッピーエンドとなりそうですが、

事実は、単純なハッピーエンドにはなりませんでした。それがとにかく残念な気持ちになる作品です。世間とは、権力とは、かくも厳しく人を押しつぶすことができるのかと思い知らされもする作品です。

しかし、ラストに向かってメアリーやチームメンバーが窮地に立たされてゆく中にも、人間の強さやしぶとさを感じさせるシーンがいくつもあり、結果として望まないことにはなったメアリー達はこの作品を通して、正しく人々に知られることになりました。映画というものが、本当の真実を伝える手段になりえる、ということを教えてくれる映画でもあります。

また、途中で登場人物がそれぞれ「なぜこの仕事をするのか」ということに触れるシーンがいくつかあるのですが、そのシーンはどれも切ない過去を孕んでいるのだけれど、どれもあたたかいシーンです。仕事を通じて絆を結んでゆく人達の姿に、胸が熱くなります。私が個人的にすごく好きだったのは、終盤のエリザベス・モスが演じるルーシーが元の職場に戻ってゆくシーンです。

世間から糾弾され、CBSを追われて元の職場である学校に戻ってゆくのは恐ろしかったであろうルーシーに、学生達が「クビですね!」とまるで「がんばったね!」と言うかのように迎え入れるシーンです。すごくおしゃれなシーンだと思いましたし、学生達のあたたかさにジーンとしました。

さらに、この作品の2人の主人公を演じた俳優陣が素晴らしかったです。ロバート・レッドフォードは、近年では『アベンジャーズ』シリーズで悪役を演じていますが、元来は王子様のようなキャラクターが多い俳優です。この作品は、王子様ではないけれど、一人の報道マンとして誠実に仕事に取り組んできた男性を熱演しており、きっと本物もこういう人なのだろうな、と思わせる説得力があります。ケイト・ブランシェット演じるメアリーとは、仕事を通じて父と娘のような関係を築いており、2人が飛行機で並んで眠る姿には、派手さはないけれどジーンとする迫力がありました。

この社会は、理不尽なことばかりだけれど、自分が正しいと信じるもののために闘う価値がある世界だな、と希望を与えてくれる作品でもあります。

そして、報道を受け取る側にも、ただ受け取るのではなく、真実を見極める力が必要なのだなということも感じた作品でした。

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