2019年ベスト【ジョーカー】あらすじ&最後のオチを考察

ジョーカー映画


2019年にR指定ながら大ヒットした「ジョーカー」。

これほど悲しい映画はあるでしょうか?

映画の主人公アーサーは、作中終止笑っています。ただ、ずっとずっと悲しいんです。

少なくとも20代以上であれば、この悲しみに必ず引き込まれます。

 

素晴らしいジョーカーを演じたホアキン・フェニックスは、アカデミー主演男優賞を獲得しています。

悲哀と狂気に満ちたこの演技はホアキンにしかできません。是非ごらんください。

おすすめポイント

  • おすすめポイント①:ホアキン・フェニックスの狂気の演技
  • おすすめポイント②:順風満帆でなければ共鳴するジョーカーの誕生秘話
  • おすすめポイント③:2度3度見たくなるオチ

こんな方におすすめ

バットマンシリーズを観ている方は必見です。

20代以降で、上手くいかない事が増えてきた方に観て欲しい作品です。

この映画はホアキン・フェニックスの代表作となる事は間違いありません。

ファンの方は絶対観るべきです。

 

ホアキン・フェニックスは、他にも素晴らしい演技で有名です。

狂気の演技だと下記もおすすめです。新興宗教の教祖と信者を描く難しい作品ですが、ホアキンの演技が光ります。ホアキンについては、ほぼアドリブで撮っている映画です。

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作品概要

  • 公開:2019年
  • 制作国:アメリカ
  • 上映時間:122分

キャスト

  • ホアン・フェニックス
  • ロバート・デ・ニーロ
  • サジ・ビーツ
  • フランセス・コンロイ
  • マーク・アロン

【ジョーカー】は、アマゾンプライムは399円でレンタル可能・U-NEXTは550ポイントで視聴が可能です。

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あらすじ

1980年代の架空都市ゴッサムシティに住むアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)がジョーカーとなるまでを描いた作品。

アーサーは入院歴があり、現在も7種類の薬を服用する精神疾患を患っている。

脳に障害があり、意思に反して笑ってしまう・笑いが止まらないといった症状から、世間に馴染めないでいる。

お笑い芸人となり、人々を笑わせる事を夢見るアーサーであるが、現実は大道芸人(ピエロ)のアルバイトとして生計をたて、年老いて寝た切りの母親と2人暮らしの日々を過ごす。

Warner Bros.より引用

 

職場にもなじめず、経済的にも困窮しているアーサーは、テレビで流れるコメディを観るのが唯一の楽しみ。

なかでもマレー・フランクリン(ロバート・デニーロ)が司会を務める『マレー・フランクリン・ショー』が一番のお気に入り。客席に座り、マレーに呼ばれステージに上がるシーンを夢想している。

 

ある時、病院の慰問として、ピエロの恰好でダンスを披露する機会があるが、過って護身用に持っていた拳銃を落としてしまう。拳銃を持っている事にすぐクレームがあがり、その日のうちに大道芸の仕事を解雇されてしまう。

悲しみにくれ地下鉄で帰路に付く途中、ビジネスマン3人組に襲われる。無慈悲で無意味な暴力を受け続け、咄嗟に持っていた拳銃を発砲してしまう。結果的にその場にいた3人を射殺してしまうが、アーサーに後悔はなく、満足感で満たされる。

© Supplied by LMK/zetaimage

殺害の件で、疑われはするものの、まだ逮捕には至っていないアーサー。TVのニュースで取り上げられ、貧困層中心にピエロによる殺害に賛同する声もあがり、アーサーの気分は高揚する。

 

ピエロメイクの活躍とは違い、現実のアーサーには、容赦なく不幸が襲い掛かる。

夢であった『マレー・フランクリン・ショー』にコメディアンとして自身が取り上げられるも、司会者から、散々な評価を受ける。気に入っていた彼女との関係は、自分の妄想でしかなかったなど、次々にアーサーにとっての不幸が積み重なる。

極めつけは、二人三脚で生きる母親が、実はアーサーを虐待していた事実が発覚し、笑ってしまう症状の原因であったこともわかる。

これでもか、これでもかと現実はアーサーを突き落としていく。

 

徐々に不安定になっていくアーサー。

「ずっと僕は悲劇だと思っていたが、喜劇だったんだ」と言い放ち、母親を殺害する。

とうとう社会との関係を隔絶したアーサーは、髪を緑色に染め上げ、道化の化粧を施していく。ジョーカー誕生の瞬間である。

その後、自分を笑いものにする同僚・司会者マレーを殺害し、暴徒に埋め尽くされたゴッサムシティを眺めるアーサーの顔は、初めて穏やかな笑顔となるのであった。

Warner Bros.より引用

「ジョーカー」の考察

ヒース・レジャー演じるジョーカーも、狂気のなかにどこか悲しさが見え隠れしましたが、ホアキンは更に強く感じさせてくれます。

今作のジョーカーは、とにかく悲しいんです。この悲しみが今作の個人的見どころです。

前半は、自らの境遇・社会からの容赦ない不幸の連鎖がこれでもかと続きます。でもそこから抜け出し、華麗にダンスしても悲しみが溢れ出るんです。ホアキンは笑いながら泣くんです。

ジョーカーを演じるホアキン・フェニックス

Warner Bros.より引用

ジョーカー変身へのメイクをしながら、涙を流すシーンは印象的です。

悲しいシーン

個人的に最もつらいシーンです。敬愛する『マレー・フランクリン・ショー』に自らのお笑い舞台が取り上げられます。

アーサーは歓喜するんです。夢が叶った瞬間なんです。母親も倒れ絶望するほどいい事なんて無いなかでの希望なんです。「えっ!?う・・うそー!」みたいな乙女チックな表情と発言します。

ただ、その後司会者マレーは、「子供の時は、芸人になるといったら笑われたそうですが、芸人になったら笑われないのはおかしいな~?」とアーサーのセリフを引用しながらバカにするんです。

もうこの時のアーサーの落胆具合は観ていられません。

好きだった女の子から告白されて喜んでたら、実は罰ゲームだったみたいな感じです。

最後のオチ

最後に、精神病棟で拘束され、看護師との面会シーンがあります。このシーンを挟む事で、様々な憶測を呼んでいます。

普通につかまった説

パトカーの上で無双している後に、普通に逮捕された後のシーンとする説です。

妄想説

全ての時計が同じ時間を指しているのは不自然で、現実ではない事を示唆しているようにも感じます。ただ、どこからどこまでが妄想なの?誰の妄想なの?と疑問は尽きません。

  • 精神病棟に入院する患者が、ジョーカーを頭の中で創り上げ妄想している。
  • 最後の患者こそがジョーカーで、嘘のアーサーの話をしている。

などなどです。

作中でもコメディーショーに観客として参加しているシーンや、彼女ソフィアとのシーンなど妄想が入り混じる展開ですので、妄想説もうなずけます。

こんな説はどうでしょう?

個人的な印象です。

この映画は、ジョーカー誕生の理由をずっと見せられるわけです。

ホアキンの演技に先導され、アーサーの悲しい現実に同情し、時に自分を重ね合わせ、こんな環境・社会が、善良な男をジョーカーに変えたんだという意識に持っていかれるようにプロットされています。

世の中の不条理にアーサーはサンドバックされていく訳ですが、必死に耐えます。しかし耐えながら、憎しみやらなんやらは溜まっていくのがわかります。

この弱者視点からの感情移入が、作中暴徒化しジョーカーに賛同する大衆と、視聴者である私たちを重ねます。

Warner Bros.より引用

そして、上記シーンで深い悲しみが狂気へと代わり、ジョーカーが生まれたんだと認識します。

感情移入している我々は、なんだったら「アーサーおめでとう!」なんです。

 

しかし、このシーンで終われば、そこまでなんですが、あえて最後に精神病棟のシーンを入れています。

では、最後のシーンはなんのために入れたのか?

この映画が、嘘で塗り固められた「JOKER」である事、主人公が「コメディアン」である事、監督が主に撮ってきたのは「コメディー映画」を考えると、最後のシーンの目的は「オチ」です。

 

社会によって作られたジョーカーは可哀そう”となっている視聴者に対してのオチです。

となると、先の妄想では弱いんです。対比としてオチを考えると、”元々アーサーは極悪非道な凶悪人”であったが腑に落ちます。

 

ここから考えると、最後のシーンは現実で、時系列としては物語の一番初めにあたる部分と推察します。

精神疾患治療のため入院しているアーサーは、元々自分の主観で生き、殺人を含めた暴力をもいとわないサイコパス狂信者。治療のおかげか(7種類も服薬)、サイコパス要素が抑えられたところが、映画の冒頭ではないかと思います。

「ジョーカーも可愛そうね」という視聴者に対し、

「腐った社会がジョーカーを作ったって?いや、俺は元々ジョーカーだ!」と言われている気がします。

 

まあどんなに考えても矛盾は多いので、なんとも言えませんが・・

特典映像見るべし

DVD・Blu-rayには特典映像が4つ付いています。

結構なボリュームで、全部で30分程度あります。

謎に満ちた作品のヒントとなる情報や、制作秘話は必見です。

是非鑑賞後にはご覧ください。


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下記、ユーチューブは特典映像の一つです。英語が聞き取れる方は是非!

映像特典を無料で見る方法は下記記事を参考にしてください。

【joker(ジョーカー)】を無料視聴&特典映像も見られる方法
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みんなのレビュー

  1. 評価

    4.5

    母親の介護をしながら、大道芸人(ピエロ)として働いている心優しいアーサー青年が、度重なる不運にみまわれ、怪物ジョーカーになるまでのエピソードです。もしかしたら、誰にでも怪物になる素質は、もっているのかもしれない、善とは、何か悪とは何か、色々考えさせられる映画でした。

  2. 評価

    5

    作品を観るまでは今までの「バットマン」作品に出てくるようなジョーカーのスピンオフと勝手に思っていたけど、蓋を開けてみたらコメディアンを夢見る苦境に立たされた青年の苦悩と嘆きが詰まっていた。犯罪を犯すことは良くないことではあるが、どこにいても自分のことを認めて貰えない彼の必死な自己主張がとても悲しく、同情をしてしまった。ホアキン・フェニックスの迫真の演技に最初から最後まで目が離せない。

  3. 評価

    4.5

    色んなことを考えさせられる映画でした。
    今の世の中を表しているようにも思えました。
    この、記事を観て、最後のシーンの新しい解釈の仕方を知ったので、もう一度観たくなりました。

  4. 評価

    4.5

    経済的にも環境的にも恵まれていないアーサーが、その日を生きる為に大道芸のアルバイトで生計を立てている様子は見ていて辛いものがありました。同僚に裏切られ仕事を首になり、憧れていた人に貶され、大切にしていた母には過去に虐待されていたという事実を知るなど、アーサーの心が折れる度に、もうこれ以上傷付けないでと思ってしまいました。完全にジョーカーになったアーサーが階段を降りながら踊るシーンはとてもかっこよく印象的です。この映画を見終えて、いくら同情してしまう理由があるとしても完全な悪に覚醒したジョーカー対してポジティブな感情を持った自分に気付き、この映画の怖さを感じました。

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