【マジェスティック】のジムキャリーは必見。感動名作のあらすじと考察

5.0
マジェスティック映画

第二次世界大戦後のアメリカの小さな町を舞台にした、映画を愛し、人を愛する人達の紡ぐ物語を題材にした作品です。

驚きのストーリー展開と、人々の想いやりに泣ける秀作で、ジム・キャリーと言えばコメディと思っていた人にはぜひぜひ観てほしい一本です!

おすすめポイント

久々にすごくいい映画を観た、という気持ちになった作品です。

家族について、自分とは何かについて、どう生きるかについて考えさせられる作品です。とにかく俳優陣の芝居が素晴らしいです。そしてセリフ回しの素晴らしさに、古き良きアメリカを思い出します。実にアメリカらしい、素敵な作品です。

  • おすすめポイント①:コメディ要素のないジム・キャリー
  • おすすめポイント②:知られざる第二次世界大戦後のアメリカを知ることができる
  • おすすめポイント③:終盤の聴聞会のシーンは見応えありまくり

 

おすすめポイント①:コメディ要素のないジム・キャリー

ジム・キャリーと言うと『MASK』のイメージが強かったのですが、彼は実はものすごくいい俳優さんなんだな、ということを実感します。表情の緩急や声音など、そこにいるのはジム・キャリーではありません。ピーターであり、ルークである、在り方に悩む一人の男性です。

おすすめポイント②:知られざる第二次世界大戦後のアメリカを知ることができる

第二次世界大戦を扱った映画は数多くありますが、こういう若者を数多く失って活気がなくなった町が輝きを取り戻そうとするストーリーはあまりないと思います。

実際に、こういう町は多かっただろうと思いますし、その描写の細やかさに、歴史的には名もなき人々が確かに生きて、誰かを愛し愛されて生きていたのだということを実感します。

おすすめポイント③:終盤の聴聞会のシーンは見応えありまくり

ラストの方では、ピーターが記憶を取り戻して、共産党員としての嫌疑を晴らすために聴聞会に赴くのですが、その聴聞会の様子が、なんとも素晴らしくアメリカ。「そうだ、アメリカの人ってこういう風に考えてるんだろうなって思ってた」とハッとさせられます。アメリカって本来こういう国で、だからみんななんとなく惹かれるんだよな、と実感します。

こんな方におすすめ

『フォレスト・ガンプ』や『今を生きる』などのヒューマンドラマがお好きな方にはとっても響く作品だと思います。10代の人だとピンとこないかもしれませんが、20代を過ぎて、家族との関係や恋人との関係、将来の生き方に悩み始める世代から、高齢の方まで楽しめて、自分と重ねて考えられる作品だと思います。

 

作品概要

  • 公開:日本公開2002年
  • 制作国:アメリカ合衆国
  • 上映時間:152分

キャスト

  • ジム・キャリー(ピーター・アプルトン)
  • ローリー・ホールデン(アデル)
  • マーティン・ランドー(ハリー・トリンブル)
  • デヴィッド・オグデン・ステイアーズ(スタントン医師)
  • ジェリー・ブラック(エメット・スミス)

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【マジェスティック】のあらすじ(※ネタバレあり注意です)

第二次世界大戦後のアメリカが舞台。

共産党を追放しようという運動(赤狩り)が盛んになった頃、脚本家としての仕事が軌道に乗り始めたピーター・アプルトン(ジム・キャリー)は、あることから下院非米活動委員会に共産党の嫌疑をかけられ、契約していた映画スタジオから契約更新を言い渡されてしまう。

ピーターは政治に主義がまったくなく、もちろん身に覚えもないのだが、主張はスタジオに聞きいれてもらえず、彼は絶望のあまり大量に飲酒してドライブに出かけ、夜道に飛び出してきた動物をよけようとして川に車ごと転落。頭を強打して記憶喪失になってしまう。

いつの間にか砂浜に打ち上げられた彼を見つけたのは、ローソンという町に住む老人だった。彼に連れられてローソンの町に行くピーターは、そこで大戦中に行方不明になって戦死したと思われたルーク・トリンブルに似ていると言われ、ルークの父・ハリー(マーティン・ランドー)に拾われる。

ハリーはかつて「マジェスティック」という名前の映画館を家族で営んでいたが、ルークの戦死の報を受けてからは閉館していた。しかし、ルークの帰還でマジェスティックの再建を決意。戸惑うピーターを置き去りにしてどんどん話を進めてしまう。

帰還したルークを囲む会で、様々な人に囲まれるピーターは、ルークの恋人・アデル(ローリー・ホールデン)に出会う。彼女と過ごすうちに、マジェスティックを再建するハリーに協力する気持ちになるピーター。

ハリー宅に間借りしているエメット(ジェリー・ブラック)達と共に準備を進めるピーター。記憶がない彼に、周囲は時々「ルークならこうできるだろう」と無茶ぶりすることもあったが、概ねピーターをルークとして受け入れてくれるようになっていた。

一方、失踪したピーターを警察組織が追っていた。彼が乗っていた車が海辺で発見され、そこからローソンに彼がいることが分かってくる。そうとは知らない(そもそもそんな記憶がない)ピーターは、ルークとしてハリーの息子としてあろうとし、マジェスティックを再び開く日を迎える。

映画館は大盛況で、ハリーもエメットも、アデルもそのことを喜んでくれた。しかし、ある日ピーターは自身が脚本を手掛けた映画を上映中に、急に過去を思い出す。そして、そのタイミングで上映作業をしていたハリーが倒れてしまう。

居合わせたスタントン医師(デヴィッド・オグデン・ステイアーズ)によって診察を受けたハリーは、今夜が最期の夜となるほど弱っていることが分かる。ピーターは自分が本当は息子ではないことを言い出せないまま、ハリーを見送ることになる。

ハリーの葬儀の日、ついにピーターはアデルに真実を告げる。彼女は「気づいていた」と言いつつ、ピーターを愛し始めていたため、やはり混乱すると言って逃げ出してしまう。

そこに、共産党員として警察とともに委員会の役員がローソンにやってきて、ピーターを連行しようとする。取り調べを受けるピーターがルークではないという事実にショックを受け、町の人々は彼に背中を向けてしまう。

マジェスティックをエメットに任せて、ハリウッドに戻るピーター。その道中、アデルから渡されたアメリカ合衆国憲法と、ある手紙を読んだピーターは、聴聞会では用意された文章ではなく、自分の言葉で「ルークならばこう思うだろう」と演説をするのだった。アメリカという国は、どんな国なのかを思い出せと委員会に言い放つピーター。その様子は全米に中継され、ローソンにも流された。それを観た人々は、ピーターの中にルークを見るのだった。元の日常に戻ったピーターだったが、「ルーク」として生きた時間がピーターをそこに違和感を感じさせた。ピーターは、アデルに電報を打つのだった…。

【マジェスティック】の考察

最初は息子と他人を間違えるかしら?と思いましたが、観ているうちに亡くなった息子にそっくりな男が、自分の町にやってきたら誰でもそうなるんじゃないかな、という気持ちになりました。

それほど、ハリーのルークに対する愛は強く、失った悲しみが深かったのだと思います。廃墟のようになった「マジェスティック」にかけられた「お国のために出征中」という札を下ろす時のハリーの表情が、この出来事のきっかけを雄弁に語っています。

そして、愛する息子が戻ったのだから、「日常」を正しく取り戻さなくてはならないのだ、と思ったのが「マジェスティック」再建のきっかけになったのでしょう。

なんとも切なく、そして温かい気持ちになるシーンです。

パーティーのシーンで、エメットはピーターがルークではないと気づきますが、最後まで黙っています。まさしく色を失っていたハリーの生活が、再び色づき始めたのを止めることなどおそらくエメットにはできなかったでしょう。そしてそれはアデルにとっても同じでした。アデルの場合は、ピーターという男性の魅力に気付いてしまい、そこに抗うことができず、葛藤していました。ピーターに打ち明けられた時、逃げ出してしまうのも無理がないと思いました。

警察や委員会の人間が来た時、町の人は「ルークは生きていなかった」ということに傷つきます。これまでの数カ月を、ピーターをルークとして慕ってきたのに、その事実はなかったことになってしまう瞬間の悲しさといったらありません。ピーターも深く傷つきますが、アデルに渡された手紙を読み、「ルーク」の人物像を知り、そしてルークとして生きた自分にもルークに通じる部分を見つけます。

最終盤の聴聞会での、ピーターの「ルーク達が守りたかったのはこんな国じゃない」というセリフにはゾクっとしました。委員会は、政治は一体何を守ろうとしているのだ、と問いかけるセリフですよね。こういう問題提起のような手法は、過去のアメリカ映画に多くて、その度に観客は見えない敵と勇気を奮い立たせられてきたと思います。

この作品は、全編を通して「古き良きアメリカ」が息づいていて、映画が持つ「人を元気づける力」を思い出させてくれる一本でした。何度観てもいい映画だと思います。

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