【アメリカンビューティー】は30代以降の男性におすすめ。ネタバレ無しのあらすじ&考察

アメリカンビューティー映画

【アメリカンビューティー】は、1999年のアカデミー賞で8部門ノミネート、5部門受章の人気作品です。メジャーな作品ではありますが、20年前になるので未視聴の方用に解説。

なかなかに見方が難しい映画だと思いますが、ざっくり言うと、中年の危機を迎えた男性の生き様を描いた作品です。

中年の危機とは・・・30代後半や40代など中年期の入り口や、定年後などに起こる変化による、うつ症状や不安症状の事です。

自分の限界を感じたり、身体の衰えを感じる事で、なんとも言えない落ち込みがあります。

自分の成長を実感できたフェーズから衰えを実感するフェーズに入るのは、堪えます。

まさに今の私です(笑)

そんな中年の危機に陥った男性の葛藤と、生き甲斐を探し求める姿が描かれています。

おすすめポイント

  • 身近な中流家庭の崩壊する様を最後まで飽きさせることなく描いている。
  • 普通・平均であることの難しさを考える事が出来る作品。
  • 登場人物の闇をコミカルに表現しているので、共感できる部分も多い。

こんな方におすすめ

心が疲れている全ての方、特に30代40代50代には見て頂く価値があります。

作品概要

  • 公開:1999年
  • 制作国:アメリカ
  • 上映時間:122分

キャスト

  • ケヴィン・スペイシー
  • アネット・ベニング
  • ソーラ・バーチ
  • ミーナ・スヴァーリ
  • ウェス・ベントリー
  • クリス・クーパー

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【アメリカビューティー】のあらすじ(オチのネタバレ無し)

レスター(ケヴィン・スペイシー)は、妻キャロリン(アネット・ベニング)と娘ジェーン(ソーラ・バーチ)を家族に持つ、広告代理店に勤務する平凡なサラリーマンである。

いつのころからか、妻と娘からまともに相手もされず(お互いさまだが)無感情な毎日をすごしていた。

上流家庭を目指す妻とのすれ違い、思春期の娘のくすぶった感情に対処もわからず、放置状態。自分自身も何を楽しみに生きているのかさえわからない。

そんな自分の様をレスターは「生きているのに死んでいる」と表現する。

マジカス
マジカス

わかる・・・

夫婦間は冷めきっているのに、体面だけを繕っている日々に変化が現れる。レスターが仕事を辞め(辞め方が最高に痛快です)、自分の心のままに(ワガママとも言えるがとにかく破天荒な自由)行動をすることにより、何とか保っていた家庭がじわじわと崩れていく様を、登場人物それぞれが上手く表現している。

娘ジェーン(ソーラ・バーチ)は、反抗期まっさかりの高校生。美人でモテる友人アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)に毎日、男自慢を聞かされている。そのアンジェラに自分の父親が、本気で恋に落ちるという娘の立場から見ると何とも恥ずかしい経験をさせられ、父親に対して殺意に近い感情の嫌悪感を持つようになる。

アンジェラに恋をしたレスターは、彼女と寝たいがために、中年太りの身体を鍛えるため、毎朝走り、倉庫で黙々と筋トレを始める。そんな父親をジェーンは、憎悪そのもので見ている。

妻キャロリン(アネット・ベニング)は、不動産業界で働き、庭でバラを育て、夕食にはクラッシック音楽をかけて、優雅に蝋燭を灯した食卓を囲む上流家庭を気取っている。思うように不動産が売れず、悩んでいる最中にレスターが仕事を辞め、大麻を吸い、ハンバーガーショップのバイトを始め、車まで勝手に買う。とうとうストレスが沸点まで上昇し、浮気という形での解消をしてしまう。

ある日、隣に同じ学校に通うことになるリッキー(ウェス・ベントリー)が引っ越してきた。盗撮マニアの彼はジェーンに興味を持ち、彼女を撮り続ける。そんなリッキーをジェーンは、拒否していたが、次第に惹かれはじめ、二人は付き合うようになる。リッキーの独特な世界観は、彼の撮る映像の中でも、ジェーンとの会話の中でも印象に残るものが多い。

実はリッキーは大麻の売人のバイトをしており、あるパーティーでレスターとも知り合い、レスターは彼の顧客にもなっていた。

隣の住人リッキーの父親フランク・フィッツ大佐(クリス・クーパー)は、厳格なアメリカ軍兵士で規律と秩序が全てだと考えている。息子が以前、大麻を吸っていた過去を許せず、今でも怪しい行動があれば、暴力で息子を封じ込めているが、解決になっていないことは、本人も感じている。悩みの種が息子であるのは確かだが、彼にはもっと深い個人的な悩みがあった。ラスト近くで、その悩みの深さを知ることになる。

アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)は、スタイルもよくキレイでモデルを目指している。本人曰く、男は誰もが自分に夢中になるらしい。自分の奔放な性体験の話を、友人のジェーンに話すことが日課となっている。ジェーンが父親のレスターの悪口を言っても、アンジェラに気があることを恥じても、楽しむようにレスターを誉め、彼と寝てもいい。などとジェーンの気持ちを逆なですることを平気で言う女の子である。平凡でない自分というものに固執しており、ジェーンは友人だが、自分よりレベルが下だと思っている。

ある日、レスターのバイト先のハンバーガーショップに、浮気相手とドライブスルーにやって来たキャロリン。レスターと鉢合わせして動揺するも、レスターは冷めた対応であしらった。

不倫がバレたキャロリンは、レスターと違って激しく動揺する。解決方法を悩み、車中で長い時間、悩み選んだのは“夫を殺す”しかない。であった。

その夜、アンジェラが、ジェーンの部屋に泊まりに来た。挑発するアンジェラに心躍らすレスター。しかし、奇妙な夜だった。フィッツ家では、リッキーが父親と喧嘩をし、家出を決意する事態が起こる。直接の原因は隣のレスターであった。リッキーが家を出た後、父親のフィッツ大佐は筋トレをしていたレスターを訪ね、思い違いを知る。リッキーは、一緒に家出をしないかと誘いにジェーンのもとに現れ、ジェーンは同意する。そのやり取りを見ていたアンジェラは苛立ち、家出を止めるが、自信に満ち溢れたアンジェラを、リッキーは言葉によって深く傷つける。

リッキーの言葉によって自信を喪失したアンジェラとキッチンで顔を合せたレスター。とうとう彼女と寝るチャンスが訪れる。しかし、最後まではいかず、恋心も自然に消えた。その後、不思議なことに家族への愛情があふれ出す。しばし忘れていた幸福感を感じた矢先、レスターは、背後から拳銃をつきつけられ、この世を去った。

【アメリカビューティー】の考察

どこにでもある平凡な家庭の崩壊の物語で、共感できる部分が多く、20年以上も前の作品ですが、古さを感じさせません。

登場人物それぞれに、自分の持っている悩みやコンプレックスを、這わせる人も多いのではないかと思います。

コミカルな映画ですが、考えさせられる素晴らしいセリフも満載です。レスターが亡くなるのがわかる冒頭のナレーションに始まり、リッキーの“美”に対する絶対的なこだわりや主観が、なるほどと納得させられます。

 

あらすじでは、最終のネタバレはしていませんので、楽しみに観ていただけたらと思います。何度観ても、同じ場面で笑ってしまうし、映像の美しい場面も飽きずに感動するおすすめの作品です。ケビン・スペイシーはじめ、役者の演技が光っている。脚本がしっかりしているうえに、演技力のある俳優陣、身近な題材で共感しながら大笑いしながら(ケヴィン・スペイシーのやりたい放題は見ているだけでもスカッとするはず。)観ることができる作品です。

アメリカ原産のバラ、アメリカンビューティーの特徴は根っこからゆっくり腐っていきます。この作品の象徴である花言葉の“美”・”模範”・”愛情“がセリフにもちりばめられていて、映画のタイトルの意味をゆっくり感じられるかと思います。

【アメリカンビューティー】はアマゾンプライムはレンタル(199円)で視聴可能。U-NEXTでは無料視聴が可能です。

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みんなのレビュー

  1. 評価

    4.5

    ケビンスペイシーとアネットベニング ともに実力派の二人が 最も脂ののっている時期に撮られた作品です。
    一見何も問題のないような アメリカ中流家庭の完全崩壊を描いており 今の時代に見直しても全く古臭さを感じません。
    それは強いアメリカが今も 抱える人種 ジェンダー差別 格差問題などが、この映画が公開されて約20年たってもいまだ根深く残る問題でもあるからかもしれません。 ケビンスペイシー自身はのちにゲイ暴行疑惑で映画界から追放になったが、本当にそれは映画界の損失では と思うくらい彼の演技力が光る作品でもあります。つきつけられるテーマは重く
    胸がしめつけられる内容になっていますが、私たちの日常にも もしかしたらみえない形で潜んでいるのかもと思わせる秀作です。

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