【最強のふたり】は前向きになりたい時におすすめの映画。あらすじと考察

最強のふたり映画

車イス生活を送っている大富豪が、自分に全く同情しない貧困層の黒人を気に入り、介護人として雇うことにする。

【最強のふたり】おすすめポイント

  • おすすめポイント①:タブーを吹き飛ばす明るいユーモア
  • おすすめポイント②:実話をベースにした人生謳歌
  • おすすめポイント③:重いテーマを

こんな方におすすめ

10代から高齢者まで年齢男女問わず。前向きな気分になりたい方。

作品概要

  • 公開:2011年
  • 制作国:フランス
  • 上映時間:112分

キャスト

  • フランソワ・クリュゼ
  • オマール・シー
  • アンヌ・ル・ニ
  • オドレイ・フルーロ
  • クロティルド・モレ

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【最強のふたり】のあらすじ(※ネタバレあり注意)

大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、パラグライダーの事故で首から下が全く動かなくなり、車イス生活を送っていた。ある日介護人を採用するための面接を行ったところ、1人の黒人男性の率直な言動に心を動かされる。

 

彼の名前はドリス(オマール・シー)。介護職の経験はなく、失業保険の資格を取得するためだけにやって来た彼は、障がい者であるフィリップに対して全く同情をしない態度をとった。その媚びない姿に興味を持ったフィリップは、周りの反対を押し切ってドリスを採用。ドリスは住み込みでフィリップの介護をすることになる。

狭いアパートに大家族で暮らしていた貧困層出身のドリスにとって、屋敷での豪華な生活は夢のよう。粗野で陽気なドリスは仕事が雑で、フィリップに対して健常者と同じように接するため、周りの人たちは大変驚き、戸惑いを隠せないが、フィリップはあまり気にしていない。むしろそれを楽しんでいるかのようだった。

ある夜、発作を起こしたフィリップをドリスは友人のようにそばで見守り、翌朝になると新鮮な空気を吸わせようとフィリップを外に連れ出した。自分を介護の対象としてではなく、一人の人間として見てくれるドリス。そんな彼にフィリップは信頼を寄せるようになり、次第に心を開いていく。

育った環境が正反対で、音楽の趣味も全く違う2人だったが、フィリップにとってドリスと過ごす時間は新鮮そのもの。いつも本音でジョークを飛ばすドリスに振り回されながらも、新しい世界は刺激に満ちあふれ、フィリップはよく笑うようになった。そして、屋敷の中も明るい雰囲気に変わっていった。

実はフィリップは妻を亡くしており、今は長い間文通をしている女性がいた。それを知ったドリスは、まどろっこしい手紙よりも電話をするように勧め、フィリップが止めるのも聞かず文通相手に電話をしてしまう。結局フィリップは、それをきっかけに彼女と電話で直接話をするようになった。

その後2人は会う約束をするが、自分の障がいを知られるのが怖くなったフィリップは、彼女が待ち合わせ場所に来る前に帰ってしまった。

ある日ギャンググループに入っているドリスの弟が問題を起こし、フィリップの屋敷にいる兄を訪ねてきた。その時初めてドリスの家庭環境を知ったフィリップは、ドリスを家族のもとへ帰すのが最良の選択だと思い、悩んだ末に彼を解雇。その気持ちを察したドリスは、屋敷を去っていった。

ドリスがいない生活は味気がなく、屋敷の中も沈んだように活気がなくなった。ドリスの後任者は、フィリップの顔色をうかがってばかり。次第にフィリップは食欲を失くし、ヒゲも伸び放題になって元気がなくなっていく。

そんなフィリップを心配した助手から、ドリスは連絡を受ける。そして2人は再会。ドリスはフィリップを高級車に乗せて暴走し、警察の手をかいくぐって海辺のホテルへたどりつく。そこでドリスにヒゲを剃ってもらったフィリップは、好き放題をして遊ぶドリスと一緒に笑い転げ、生き返ったように楽しい時間を過ごした。

すっかり元気を取り戻したフィリップは、ドリスに連れられてホテルのレストランへ。そしてドリスは、面接の日に屋敷からこっそり持ち出した卵の置物をテーブルに置く。それは、フィリップにとって大切なものだった。

ドリスはそのままフィリップを残して席を立ち、外へ出て行ってしまう。何が起きているのかわからず、不安になるフィリップ。するとそこへ、文通相手の女性が微笑みながら現れた。2人は窓の外からこっちを見ているドリスに手を振り、幸せそうに見つめあう。その様子を見届けたドリスは、満足したような表情で去っていく。

【最強のふたり】の考察

本当に感覚がないのか足に熱湯をかけてみたり、動けないことをネタにしてみたり。障がい者に向かってその不謹慎な態度。下ネタジョーク。最初はギクッとしてハラハラしてしまうドリスの言動ですが、彼には差別意識も皮肉も全くありません。フィリップを特別扱いせず、健常者と同じように接しているだけなのです。

 

そんなことが誰にでもできるでしょうか?ドリスにはそれができるから、2人は唯一無二の親友になれたわけですね。それは運命の出会いとしか言いようがありません。映画の最後にご本人たちの姿が映し出されますが、今でも強い絆で結ばれ、幸せな人生を送っていることがわかって温かい気持ちになります。

 

タイトルの原題は、「触れ合えない人々」「希少価値のある大切なもの」という意味。それは由緒ある家系の裕福な白人と貧しい移民系黒人という、本来ならば相容れないはずの2人の関係を象徴しているようです。

周りの目を気にしないドリスが、大胆なアイデアでフィリップを楽しませるシーンが多くありますが、中でもフィリップの誕生パーティーで、恒例のクラシック音楽会ではなく「アース・ウィンド&ファイヤー」の音楽に合わせて踊りまくるシーンは、生命の輝きがキラキラと伝わってきますね。

ちなみにこの「アース・ウィンド&ファイヤー」はドリスが大好きなバンドで、2人が夜の街を車で疾走するシーンでも流れて盛り上がります。

 

フランスの格差社会問題を映し出し、障がい者が主人公という重いテーマに深く切り込みながら、コメディとしての娯楽性を十分備えているこの作品は、世界で高い評価を受けました。その大ヒットを受け、ハリウッドでは『THE UPSIDE 最強のふたり』(2019年)というタイトルでリメイクされたばかり。せっかくですからリメイク版も観賞して、お国柄の違いを楽しんでみてはいかがでしょう?

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みんなのレビュー

  1. 評価

    5

    大好きな映画の一つです。はじめはガサツにも見えるドリスと心を閉ざしているフィリップが最強のふたりになるなんてと思いましたが、話が進むにつれてドリスの人間としての暖かさがフィリップに伝わり段々と笑顔が増えていく様子に心が温まりました。ふたりのようなお互いに最善の行動を取ることができる友情が羨ましくも感じました。

  2. 評価

    3.5

    前情報なしで観たので、最初の映画の雰囲気から暗くて展開の激しい映画かと思いましたがそんな事はなく穏やかでハートフルな内容でした。構成的には物足りなさがあったけどフランスの映画でしかも実話に基づいた映画との事で納得しました。充分な富はあるけど身体が動かないフィリップと身体が大きく健康だけど貧困生活を送るドリス。本来接する事のない2人の距離が縮まっていく様子にほっこりします。最初はドリスの障碍者に対する対応に「大丈夫なの?」と思いましたが、障害者扱いされる事が嫌いなフィリップにとっては差別意識のないこの行動が逆に嬉しかったのでしょう。格差や障害といった扱いにくいテーマをコミカルに表現しつつ互いを尊重して、人生楽しく生きようといったメッセージが伝わる良い映画でした。

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