映画【カンパニーメン】は、30代以降のビジネスマンにおすすめ。

4.0
カンパニーメン映画

アマゾンプライムで「カンパニーメン」がアップされていたので、視聴。

エリートサラリーマンが、リストラされる映画です。

大きなイベントなく、淡々と現実が流れていくような映画ですので、好みは分かれると思います。個人的には引き込まれ、鑑賞後には「やるぞ!」と感情を揺さぶられていました。

題名にも書いた通り、30代以降のビジネスマン・家族持ちの方であれば感じる部分が必ずある映画かと思います。

2011年公開の映画で、2008年に起きたリーマンショックをイメージさせる作りになっています。

2020年もまさかのウイルス蔓延による、大不況が訪れようとしています。対岸の火事ではなく、目の前にある現実として意識を改められる良い作品です。

ボストンに本社を構える総合企業の販売部長として必死に働いてきたボビー(ベン・アフレック)は、ある日突然リストラを宣告される。すぐに再就職できると考えていたボビーだったが、現実は想像以上に厳しく解雇手当は底をつき、車も家も手放すことに。そんな中、工務店を営む義兄のもとで大工として働き始めた彼は、自身の生き方を見つめ直していく。

引用:シネマトゥデイ

【カンパニーメン】は、2020年4月18日時点では、アマゾンプライムで無料視聴可能です。

お勧めポイント

豪華俳優陣

キャストは、

  • ベン・アフレック(アルマゲドン)
  • トミーリージョーンズ(MIB)
  • ケヴィン・コスナー(ボディーガード)
  • クリス・クーパー(アメリカン・ビューティー)

とかなりの豪華俳優陣。オスカー受賞者4人の共演とあおり文句にも記載されていました。

個人的には、主人公ベン・アフレックの奥様役ローズマリー・デウィットが可愛すぎてハマりました。

ローズマリー・デウィット

会社人間の哀愁を感じる

題名のカンパニーメン(the company men)、直訳すると「会社人間」。

象徴的なシーンに、工員から叩き上げで成り上がったフィルがリストラされ、再就職支援所での一幕があります。

フィルは意気揚々と自分の経歴を履歴書にぎっしりと敷き詰めます。しかし、支援所スタッフから言われる事は、「兵役のベトナムは書かないほうが良い」「白髪を黒髪に染めて」でした。どちらもフィルの人生で積み上げられた実績を表していますが、無残にも否定されます。

「あなたの経歴に意味はない、ただ若く見せる事が大事」と暗に言われています。

会社人間にとって、会社での実績・経歴が全てです。しかし一歩外に出るとまったく役に立たないと実感させられるシーンです。

 

クリスクーパーの哀愁ただよう演技がなんともいえません。

カンパニーメンのあらすじ(ネタバレ含みます)

役どころ

  • ボビー(ベン・アフレック):37歳 GTX社の販売部長 プライド高い
  • ジーン(トミーリージョーンズ):60歳台 GTX社の副社長、造船部門長
  • フィル(クリス・クーパー):50歳代 GTX社のベテラン社員 学歴無し工場勤務からのたたき上げ プライド高い
  • ジャック(ケヴィン・コスナー):ボビーの妻の兄貴。大工でギリギリ2人くらい雇う。

ネタバレ

ボストンに本社を構える、造船や鉄道などを手掛ける大企業GTX社に勤め、販売部長として働いてきたボビー(ベン・アフレック)は、突然の解雇を申し渡される。

リーマンショックによる金融危機の影響で、造船部門の統合や造船所の閉鎖に伴い、会社が大量をリストラを断行し、そこにボビーも含まれていたのである。

このあたりの描写はアメリカのイメージ通りで、

ボビーは、突然に簡単に解雇を言い渡され、その日のうちに荷物をまとめて会社を去ります。

人情派のジーン(トミーリージョーンズ)は、会社の副社長・造船部門長でもあるが、リストラを知らされておらず、「他に削れる部分がある」と抗議するも、止める事はできない。

ボビーは再就職支援所(会社が費用を払い、決められた期間在籍できるレンタルオフィスのような場所)に通い、日々就職活動を行う。

自らの実力や経歴・人脈であればすぐに再就職できるとタカをくくっていたボビーだが、給与面などからまったく決まらない。

リストラを機にボビーの妻は、パートに復帰する(看護師)。しかし、住宅ローンなどの支出に圧迫され、とてもパートの給料だけでは生活していけない。ボビーに外食をやめる・旅行をやめる・家を売る・車を売るなどの提案をする。

しかし、ボビーはプライドが高く、「辞めた事を隠したい」、「金がある見得をはりたい」などと、ことごとく反対する。

そんな時、金が無い事を心配した息子が手に入れたゲーム(Xbox)を返品していた事が発覚。

ボビーはここで意識を改め、家を売り嫌だった実家に住む、また嫌いな妻の兄貴ジャック(ケヴィン・コスナー)に頼みこみ、雇ってもらう事になる。

ジャックの元で慣れない肉体労働に従事するボビー。はじめは、手にマメができ、出来の悪さを叱責され、心も体もボロボロになる。

しかし、徐々に仕事に対して充実感を感じ、新たな価値観を獲得する。

さらなるリストラ

GTX社は、敵対的買収を仕掛けられており、株価を上げるためにはさらなるリストラを行う必要に迫られる。

前回を遥かに上回る規模のリストラを行い、今回の対象者には工場勤務から勤め上げた生え抜きのフィル(クリス・クーパー)も含まれる。

フィルは副社長ジーンに助けを求め、ジーンは人事部に撤回を要求しに向かうも、みずからもリストラ対象である事を知る。

リストラされたジーンにフィルを助けられるはずも無く、2人を含む多くの社員がリストラされてしまう。

フィルは50歳代、今までの経歴や人脈を活用するも、まったく相手にされない。

再就職活動もくじけ、やる気を失うものの、リストラを近所にばれたくない妻からは夜まで帰宅するなとお願いされ、バーに入り浸るフィル。

娘が大学に進学し、学費の支払い(アメリカの大学の年間学費は300~500万)の目途もたたない。フィルは追い込まれ、最後は自殺を選んでしまう。

 

フィルの葬儀の時に、ジーンがボビーを誘い、以前のGMX工場に連れていく。モノづくりから始まった企業が、マネーゲームだけの仕事になってしまったというような主旨の語りをする。

ラストは、

温故知新のジーンがボビーを誘い、小さな会社をスタートする。

カンパニーメンの感想

企業の評価=自分の価値としてしまう、まさに会社人間が職を失い、それが幻想であったと打ちひしがれる映画でした。

観る立場によって、評価の別れる映画でしょう(イケイケ・ドンドンな20代とかにはハマらない?)。

私自身が30代後半で、昨年新卒から務めていた会社を退職し、独立しているため、ドンピシャにはまりました。

会社辞めようと考えている方、思いとどまってもいいかもですよ(笑)

 

勝手な印象ですが、アメリカは簡単にリストラを行うので、会社への帰属意識が少なく、解雇にも慣れている(当たり前?)イメージでしたが、違うんですね。

会社=人生のような人々が描かれていますし、解雇を隠している様は実に日本的でした。

 

可愛かったからもありますが、ローズマリー・デウィット演じるボビーの奥さんが非常に良かったです。

独立や転職を考える方にとって、家族の存在は阻害要因でもあります。お金がいりますから。

ただ、価値観を崩してでも守ろうと思えるのも家族です。プライドなんて捨てて、頑張ろうと思わせてくれる奥さんでした。

 

しかし、

最後まで、トミーリージョーンズ扮する「ジーン」には感情移入できませんでした。

リストラされながらも金もある仕事の誘いもある、愛人もいる。人情派を気取りながらも自らは勝ち組の恩恵を享受する。また理想を語るも誰一人救う事ができず、なんなの?という感じでした。ま、自分が副社長じゃないので感情移入しようがないんですけどね(笑)

【カンパニーメン】は、2020年4月18日時点では、アマゾンプライムで無料視聴可能です。

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